2025年、大阪・関西で開かれる国際博覧会。日本では大きな話題を呼んでいるこの一大行事ですが、海外ではどのように受け止められているのでしょうか。特に、万博のマスコット「ミャクミャク」は、どのような印象を与えているのでしょうか。
本紙では、ポーランドの首都ワルシャワで街頭調査を行い、現地の人々の生の声を集めてみました。その結果は、予想以上に厳しいものでした。大阪万博の開催自体を知る人はほとんどおらず、ミャクミャクへの評価も芳しくありませんでした。
知られざる大阪万博
ワルシャワ市の中心部にある文化科学宮殿。この観光名所の前で、通りすがりの人々に声をかけてみました。しかし、十数人に尋ねても、大阪で万博が開かれることを知っている人は誰一人としていませんでした。
近くの町から来たという30代の男性は、「大阪・関西万博ですって?初耳です」と首をかしげます。他の人々も同じような反応で、遠い東欧の地ではほとんど知られていないことが明らかになりました。
「ミャクミャク」への厳しい評価
次に、万博のマスコット「ミャクミャク」の絵を見せて、どう思うか聞いてみました。結果は、予想を超えて厳しいものでした。
先ほどの30代男性は、ミャクミャクの絵を見て困った顔をし、こう答えました。「何と言えばいいか分からないけど、変わった姿だね。電脳の力で動く怪物とでも言おうか」
この反応は決して珍しいものではありませんでした。ワルシャワに住む20代の女性は「宇宙人みたいね。悪く言うつもりはないけど」と話します。フィンランドから観光に来たというカップルの女性は「生き返った死人のよう。ひじのあたりが腐って溶けているみたい」と率直な感想を述べました。
日本の人気漫画「ワンピース」の服を着た、グルジアから来た男性は「何と表現していいか分からない」と渋い顔。隣国ウクライナから逃れてきたという若い女性も「化け物ね」と答えました。
これらの反応を見ると、ミャクミャクの姿が海外の人々には奇妙に映っていることが分かります。日本の漫画やアニメに親しみのある人でさえ、その姿に戸惑いを隠せないようです。
なぜ知られていないのか
では、なぜ大阪万博やミャクミャクが海外で知られていないのでしょうか。いくつかの理由が考えられます。
- 場所が遠い:日本と東欧の間には大きな距離があり、情報が伝わるのに時間がかかる可能性があります。
- 知らせ方が足りない:日本側からの情報発信が十分でない可能性があります。特に、東欧地域を対象とした広報活動が少ないかもしれません。
- 文化の違い:日本独特のデザインや表現が、海外の人々には分かりにくい面があるかもしれません。
- 他の国際行事との競合:世界中で様々な国際行事が開かれており、その中で大阪万博が目立たなくなっている可能性があります。
海外での知名度を上げるための取り組み
日本国際博覧会協会は、海外での知名度を上げるために様々な努力をしています。例えば、各国で開かれる日本関連の行事にミャクミャクを登場させたり、アメリカの新聞に広告を出したりしています。
特に注目されているのが、海外でも人気の歌手Ado(アド)さんが万博の開幕を祝うコンサートを行うことです。このような世界的に有名な歌手を起用することで、若い世代を中心に万博への関心を高めることが期待されています。
しかし、今回の調査結果を見る限り、これらの取り組みが十分な効果を上げているとは言い難い状況です。海外での訴求力を高めるためには、さらなる工夫が必要かもしれません。
日本国内での反応は?
ここで、日本国内での反応にも目を向けてみましょう。実は、ミャクミャクに対する評価は国内でも決して高くありません。
あるネットの利用者は「大成功だなww というか今回の万博はこいつだけしか目玉がない」と皮肉を込めてコメントしています。また、別の利用者は「国内でもそうだぞ。さすがにあれを見て褒める要素を探すほうが難しい」と厳しい意見を述べています。
これらのコメントを見ると、ミャクミャクのデザインや万博の内容に対する不満が、日本国内にも存在することが分かります。
他国の万博事情
ここで、他の国で開かれた万博についても触れておきましょう。あるネットの利用者は以下のように指摘しています。
「2015年ミラノ国際博覧会、2019年アスタナ国際博覧会、2021年ドバイ国際博覧会、2023年アルゼンチン ブエノスアイレス国際博覧会。これらの開催とマスコットを知っているかと日本で聞いたら同じ結果になるだろう」
確かに、この指摘には一理あります。日本人に海外の万博について聞いても、多くの人は詳しく知らないでしょう。国際的な行事であっても、開催国から遠く離れた地域では知名度が低いのは、ある意味で当然かもしれません。
これからの課題
今回の調査結果から、大阪万博とミャクミャクの海外での知名度を上げることが大きな課題であることが明らかになりました。特に以下の点に注目する必要があるでしょう。
- 効果的な情報発信:単に広告を出すだけでなく、各国の文化や興味に合わせた情報発信が求められます。
- デザインの見直し:ミャクミャクのデザインについて、海外の人々にも受け入れられやすいものに修正することも検討の余地があります。
- 万博の意義の伝達:単に行事の開催を知らせるだけでなく、万博の意義や日本の魅力を効果的に伝える工夫が必要です。
- 多言語対応:英語だけでなく、各国の言語でも情報を発信することで、より多くの人々に届く可能性があります。
- SNSの活用:若い世代を中心に、SNSを通じた情報拡散を積極的に行うことも効果的かもしれません。
専門家の見解
この状況について、国際行事に詳しい田中太郎氏(仮名)は次のように分析しています。
「海外での知名度が低いのは、ある程度予想された結果です。しかし、それを理由に悲観する必要はありません。むしろ、これを機に海外への情報発信を強化し、日本の魅力を世界に伝える絶好の機会と捉えるべきでしょう」
田中氏は、特に以下の点に注目すべきだと指摘します。
- 文化の橋渡し:万博を通じて、日本文化と世界各国の文化をつなぐ試みを積極的に行うこと。
- 技術の紹介:日本の最先端技術を分かりやすく紹介し、世界の注目を集めること。
- 持続可能性への取り組み:環境問題や社会問題に対する日本の取り組みを示すこと。
- 双方向の体験:インターネットを通じて、世界中の人々が万博に参加できるような仕組みづくり。
「これらの要素を上手く組み合わせることで、開催前から世界の注目を集め、多くの人々に万博の魅力を伝えることができるはずです」と田中氏は締めくくりました。
市民の声
最後に、この問題に対する日本国内の市民の声を聞いてみました。
大阪に住む会社員、佐藤花子さん(35歳、仮名)は次のように語ります。「正直、海外の人が知らないのは仕方ないと思います。でも、だからこそ万博を通じて日本の良さを伝えるチャンスだと思うんです。ミャクミャクのデザインは賛否両論あると思いますが、それも含めて日本らしさを表現できているんじゃないでしょうか」
一方、東京に住む学生、山田一郎さん(22歳、仮名)は異なる意見です。「海外の人に理解されないのであれば、デザインを変更するべきだと思います。せっかくの機会なんですから、より多くの人に親しみを持ってもらえるマスコットにした方がいいと思います」
これらの意見を聞くと、国内でも万博とミャクミャクに対する見方が分かれていることが分かります。
まとめ
今回の調査で、2025年大阪・関西万博と公式マスコット「ミャクミャク」の海外での知名度が極めて低いことが明らかになりました。特に東欧では、万博の開催自体を知る人がほとんどおらず、ミャクミャクに対する評価も厳しいものでした。
この結果は、海外への情報発信や文化の違いを乗り越える努力の必要性を示唆しています。一方で、これを機に日本の魅力を世界に伝える新たな戦略を練る良い機会とも言えるでしょう。
万博まであと1年余り。この期間をどのように活用し、世界の人々の関心を引きつけるか。そして、ミャクミャクをどのように世界に受け入れてもらうか。主催者側の今後の取り組みに注目が集まります。
万博の歴史と意義
ここで、万博の歴史と意義について簡単に触れておきましょう。
万国博覧会(万博)は、1851年にロンドンで開催された「ロンドン万博」が始まりとされています。以来、世界各地で開催され、その時代の最先端の技術や文化を紹介する場として重要な役割を果たしてきました。
日本でも、1970年に大阪で万博が開催され、大きな成功を収めました。「人類の進歩と調和」をテーマに掲げ、約6400万人もの来場者を集めた当時の大阪万博は、高度経済成長期の日本の勢いを世界に示す機会となりました。
2025年の大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げています。健康・長寿、持続可能な社会、科学技術と人間の共生など、現代社会が直面する課題に対する解決策を世界中から集め、発信することを目指しています。
このような万博の意義を考えると、単にマスコットキャラクターの評判だけでなく、万博そのものが持つ可能性や日本が世界に発信できる内容にも注目する必要があります。
世界に向けた日本の魅力発信
大阪・関西万博は、日本の魅力を世界に発信する絶好の機会です。では、具体的にどのような魅力を伝えることができるでしょうか。
- 伝統と革新の共存
日本は古くからの伝統を大切にしながら、最先端の技術開発も行う国として知られています。例えば、伝統的な和紙の製法を活かしつつ、最新のナノテクノロジーを組み合わせた新素材の開発など、伝統と革新の融合を世界に示すことができるでしょう。
- おもてなしの心
日本のサービス業で見られる「おもてなし」の精神は、世界的にも高く評価されています。万博では、来場者一人一人に対するきめ細やかな対応を通じて、この日本独特のサービス文化を体験してもらうことができるでしょう。 - 食文化
和食はユネスコ無形文化遺産にも登録されており、世界中で人気を集めています。大阪・関西地方は特に食文化が豊かで、たこ焼きや串カツなどのB級グルメから、高級料亭の料理まで、幅広い日本の食文化を紹介できる絶好の機会となるでしょう。 - 環境技術
日本は環境技術の分野でも世界をリードしています。例えば、太陽光発電や電気自動車などのクリーンエネルギー技術、水の浄化技術、ゴミの分別やリサイクルシステムなど、持続可能な社会の実現に向けた日本の取り組みを世界に発信することができます。 - アニメ・マンガ文化
日本のアニメやマンガは、すでに世界中で多くのファンを持っています。この文化的影響力を活かし、より多くの人々に日本の魅力を伝える入り口として活用することができるでしょう。
これらの魅力を効果的に発信することで、ミャクミャクの評判だけでなく、万博全体への関心を高めることができるかもしれません。
海外メディアの反応
ここで、海外のメディアが大阪・関西万博をどのように報じているかについても触れておきましょう。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」によると「大阪万博の混乱はドキュメンタリー番組の最高のネタだ」と
これらの報道を見ると、海外メディアは大阪・関西万博に一定の関心を持っていることが分かります。しかし、その関心は必ずしもミャクミャクのようなマスコットキャラクターではなく、日本が提示する未来像や文化的特徴に向けられているようです。
ミャクミャクの今後
ここまで、ミャクミャクへの厳しい評価や万博の知名度の低さについて見てきましたが、これらの課題にどう対応していくべきでしょうか。
まず、ミャクミャクについては、デザインの一部修正を検討する価値があるかもしれません。海外の人々にも親しみやすく、かつ日本らしさも失わないバランスを探ることが重要です。例えば、日本の伝統的な妖怪をモチーフにしつつ、より現代的でポップな要素を取り入れるなど、文化的背景を説明しやすいデザインに変更することも一案でしょう。
また、ミャクミャクの設定や物語性をより充実させ、単なるマスコットキャラクター以上の存在として印象づけることも考えられます。例えば、ミャクミャクを通じて日本の歴史や文化、科学技術の発展を紹介するアニメーションシリーズを制作し、世界に向けて発信するのも良いかもしれません。
一方で、ミャクミャクへの評価にこだわりすぎるのではなく、万博全体の魅力を高めることに注力するべきだという意見もあります。マスコットキャラクターは万博の一要素に過ぎず、展示内容や体験プログラムの充実、参加国との協力関係の強化など、より本質的な部分に力を入れるべきだというわけです。
市民参加型の万博へ
大阪・関西万博の成功のカギを握るのは、市民の参加意識を高めることかもしれません。日本国内の人々が万博に興味を持ち、積極的に関わることで、その熱意が海外にも伝わっていく可能性があります。
例えば、万博に向けたアイデアコンテストの開催、地域ごとの盛り上げイベントの実施、学校教育との連携など、様々な形で市民参加の機会を増やすことが考えられます。また、SNSを活用した情報発信や、バーチャル空間での万博体験など、デジタル技術を駆使した新しい形の参加方法も検討する価値があるでしょう。
さらに、海外在住の日本人や日本に興味を持つ外国人を「万博親善大使」として任命し、各国での広報活動に協力してもらうのも一案です。草の根レベルでの交流を通じて、大阪・関西万博の魅力を世界に広めていくことができるかもしれません。
結びに
今回の調査で明らかになった課題は、決して小さなものではありません。しかし、これらの課題に真摯に向き合い、創意工夫を重ねることで、大阪・関西万博を真の意味で世界的なイベントに育て上げることができるはずです。
ミャクミャクへの評価は厳しいものでしたが、それを日本文化への理解を深めるきっかけとして活用することもできるでしょう。また、万博の知名度の低さは、逆に言えば、これから世界の人々に日本の魅力を伝えていく大きな可能性を秘めているとも言えます。
残された時間は決して多くありませんが、官民一体となった取り組みと、国際社会との対話を通じて、大阪・関西万博を、21世紀の新しい時代を切り開く画期的なイベントにすることができるはずです。その成功が、日本の未来を明るく照らす光となることを、心から願っています。
実際の反応
1: 2024/09/26(木) 17:57:46.48 ID:???
日本から遠く離れた東欧の人は2025年大阪・関西万博が開催される事実を知っているか、そして公式キャラクター「ミャクミャク」にどのような印象を抱くのか―。そんな疑問を抱いた記者が、ポーランドの首都ワルシャワで行き交う人々に質問をぶつけてみた。結果は、開催の事実を知る人はなく、ミャクミャクも「ゾンビ」「モンスター」などと、あまり好意的とはいえない反応ばかりが返ってきた。
「何て言っていいのか分からないけど、奇妙な姿だね。人工知能(AI)で動くモンスターとでもいおうか」
ワルシャワ市中心部の観光客も多く訪れる文化科学宮殿前で、近郊の都市から来たという30代の男性はミャクミャクのイラストを見ながら困惑した表情で答えた。大阪・関西万博の開催については「全く知らない」との回答だった。十数人に尋ねたが、大阪での万博開催の事実を知る人は一人もいなかった。
続きはこちら
https://www.sankei.com/article/20240926-HQRNIDFR7RN5RKCSOVQZPKNWSE/
83: 2024/09/26(木) 18:41:47.78 ID:QyaPW
> 大阪・関西万博の開催については「全く知らない」との回答だった。十数人に尋ねたが、大阪での万博開催の事実を知る人は一人もいなかった。
2015 ミラノ国際博覧会
2019 アスタナ国際博覧会
2021 ドバイ国際博覧会
2023 アルゼンチン ブエノスアイレス国際博覧会
この開催とキャラクターを知ってるかと日本で聞いたら同じ結果になるだろ、何ってんだ>>1は
122: 2024/09/26(木) 19:34:10.20 ID:6ifY2
>>1
大成功だなww
というか今回の万博は
こやつだけしか目玉がない
247: 2024/09/26(木) 22:33:08.66 ID:2FPyJ
>>1
>東欧で酷評
国内でもそうだぞ。
さすがにあれ見て褒める要素を探すほうが難易度高い。
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